Mac環境でIEテストするシステムを紹介
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旧バージョンのIEの表示テストは皆さん色々な方法でやられているかと思います。
ブラウザのアドオンや、フリーのソフトウェア、また専用に閲覧テスト用のネイティブ環境をオフラインで持っていると言う方も珍しくないでしょう。
アドオンなどでは再現表示が甘かったり、古いパソコンを何台も管理するのも不便で大変です。
クライアントさんがシステム系や、セキュリティが厳しい社内環境の場合だとまだVistaのIE7環境っていうのもあると思います。
今回は同じMacでネイティブに近い環境を作り、レガシーブラウザ以降のIEの各OSとバージョンを仮想で作り上げてくれるツールを紹介します。
まずはMSのサイトでmodern.IEに「Download test VMS of IE for OSX, Linux or Windows」というサイトがあります。
ここでMac OSX、Linux、Windowsの各OSとホストの仮想システムツールから選び、テストしたいバージョンのVMsを落とすことができます。
この記事ではVietualBoxを使ったテスト環境の構築を説明しています。
ORACLEのVietualBoxのサイトからソフトを落とすことができます。
こちらのソフトは無料です。
ダウンロードしてインストーラーからインストールをします。
今度は先ほどのmodern.IEから目的のVMsを選択するとこんな感じで展開されます。
まずは該当するバージョンのファイルを全て落としておいて、同じ階層に置いておきます。
(VistaのIE7なら「part1.sfx」「part2.rar」「part3.rar」「part4.rar」全て揃えておきましょう。)
次にターミナルでファイルのある階層をターゲットにして、sfxファイルを解凍します。
こちらの解凍方法はターミナルを使うことになります。
chmod +x ファイル名.sfx ./ファイル名.sfx
すると順番にrarファイルも解凍をはじめ、終えると拡張子がovaの1つのファイルになります。
このovaファイルをダブルクリックすると、VirtualBoxにインポートされます。
インポートされるとこの様になって、起動をさせるとウィンドウ内でWindowsが仮想PCとしてたちあがりますので、あとはIEを起動して表示テストをするだけです。
この環境ならほぼネイティブに近い環境でテストができます。
キーボード配置が違うので、スクリーンキーボードを一緒に出しておくと便利です。
(「スタートメニュー」→「アクセサリー」の中に入っています。)
XPが終了したとMac使いとしては喜んでいたんですが、まだVistaでもIE7がアップしないままで使ってるとこがあるんですよね。
便利なツールが無料で用意できるのはうれしいですが、モダンブラウザだけ考えてのサイト制作はもう何年か続くんでしょうね。