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チューナーをネットワーク化させることでもっとテレビが身近に、バッファロー版 nasneが最適解だった

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バッファロー版 nasne NS-N100

先日発売から10周年を迎えたらしいナスネ(nasne®誕生祭2022)、nasneの存在じたいは知っていたがPlayStationを使わない当方にとってはあまり関係がないかと使ってこなかったんですが、ここへ来て自分の生活styleにこんなにフィットするとは。

2021年3月下旬に発売されたBUFFALO nasne NS-N100、現在こちらが最新機種となり先日も大型のシステムアップデートがあったらしいです。(外部storage最大容量が6Gから8GBに)

TVは50型ほどのものをリビングに置いてましたが、録画したものでも地上波コンテンツはこの場所でしか楽しめない、、という不便さを日頃から感じていた(一人暮らし。。)

逆に普段から(家にいるときは)YouTubeもprime videoもNETFLIXもこの50型のTVで見ることがほとんどなく、作業場で使う5Kディスプレイや、iPad Proでキッチンやら寝床に持ってきて見てきた。

地上波だけ好きな場所で見れない、この辺に不便を感じ先週そこそこ場所を占領していたテレビを退けてnasneを導入した、、という経緯です。

nasneとは、torneも

ほとんど知らなかったので、ざっくりと。

元々はソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE) がPlayStationやVAIOやなんか用の地上・BS・110度CSの3波に対応したデジタルチューナー付きのハードディスク・レコーダー機能搭載ネットワークストレージだったらしい。

2019年にSIEがnasneの出荷を完了させて終売、もう売らないとなったみたいで、もったいないってことでバッファローがSIEの協力を得る形で製造・発売を継承したよう、NS-N100はバッファロー版の初のnasneってことになる。

nasneと同じネットワーク上にあるデバイス側でこのコンテンツを楽しむにはtorne(トルネ)というアプリが必要みたいで、このソフトウェア開発は引き続きSIEが運営している。

ハードウェアをバッファロー、ソフトウェアをソニーがそれぞれで担っているようで、、この辺は今のところうまく回っているようで、、例えばこのNS-N100に対応したPlayStation 5版torneというのも配信されたよう。

結構根強いnasneのファンユーザーが多かったんでしょうね。

テレビ、地上波

(この辺nasneとはあまり関係ないかもなので、飛ばしてください。)

自分は子供の頃(30年ほど前)は所謂テレビっこで、ラテ欄の内容は大体頭の中に入っていてリモコン握りしめて貪るようにテレビを見ていた、、ゲームはあまりやらなかったけど。
それからだんだん深夜放送の方が面白くなり、アングラにハマっていく頃にはテレビにはほとんど興味がなくなってしまい、部屋にテレビがない生活を2年ぐらいまでずっと継続してきました。

その間フルセグを使ったり、あまりよくない方法で配信されている動画サービスで話題に上がる番組を見たりはしたけど、本当テレビは自分の生活には必要なかった。
それがコロナきっかけでPlayStation5とNintendo Switchを購入、PS5の性能を最大限出せそうなスペックのテレビを購入して録画などするようになったんだけど、、3ヶ月後にはゲーム機を売ってしまった、、Switchはゼルダを最後までやって手放しました。手放した原因は、特にないんですが、子供の頃のようにやり込めないというか、そういう体力が自分にないというか、入手から1ヶ月後にはほとんど稼働しなくなったためでした。

そしてテレビだけ残っていたけど、地上波のコンテンツがおもしろかった。
L○製のテレビを使っていたけど、番組表のもっさり感、検索時の文字入力は地獄、Alexaいるみたいだけど呼び起こし方もわからない、、なぜか外付けHD3TB制限、4K120fps HDR対応でも地上波はFHD、そのほかアプリがクソ重い…等々家電としてのテレビを使っている旨味はあまり感じれてなかった。

あとは冒頭で既に書いた通りで、iPadでテレビ見れれば良いのにと思ったところにnasneが目に入りました。

最近チューナーレスTVが売れるのもわかるよな、、こんだけ動画配信サービスあるんだし。

これ以上サブスク増やしたくないし、「TVer」や「NHK+」で見れるのもあるんだけど、見れない番組が多い。

nasne NS-N100

バッファロー版 nasne NS-N100

nasneを購入すると本体と他にはLANケーブルとアンテナケーブル、ACアダプター、そしてB-CASカード(miniタイプ)が付属されてます。

ACアダプター

アダプターは差し込み口の場所取るやつ、本体内には忍ばせないにしろコードの中間で変換してほしい。

本体裏側

本体のリア側、上から

アンテナ out

1チューナーだけなので、「2番組同時録画」「録画しながら他の番組を視聴」この辺のことができません、希望するのであればnasneをもう1台繋ぎます、、そのためのout端子です。

USB2.0

本体自体に2TBのstorageが入っています、それに加えてさらに容量を足したいときに使用。
今時USB2.0です、容量は8GBまで。
速い必要はありません、SSDである必要もありません。
そして後述しますが、ファイルサーバーとして今のところ使い物になりそうにないですので、使う場合はそれなりのものを用意しましょう。

1000BASE-T

LANは当然1Gbps、有線のみ。

無線LANなし

NS-N100自体にはWi-Fi対応してないので、無線で使うには別途ルーターなどに接続する必要がある。
従って、テレビのアンテナが届くところ、且つネットワーク(ONUやルーター、LANハブ)にも近い場所に設置しなければなりません。
※ここ何気に注意です

コンパクトな形状

コンパクトではありますが、ちょっと安定感ないとも言えます。
横置きはできませんので、縦置き前提でレイアウトを考えましょう。

自分の場合はアンテナからさほど離れてなかったので、ネットワーク系機器にまとめました(LANケーブルが短く済む)

NASの横に配置

torneとペアリング

iPad Proから「torne® mobile」を使ってnasneの設定をしていきたいと思います。

nasneをセットワークにつなげた状態、iOSデバイスにtorne® mobileをインストール済みが前提で、アカウント登録などはskipします。 torneを起動するとネットワーク上のnasneを見つけ設定が選べる。
次に地域選択、チャンネルスキャンなど設定を進めます。 地域選択

最低限の設定を終えるとhome画面が現れます。
変な音が流れたり効果音がデフォルトでは付いてますが、、その辺りは設定で消せますが、設定に関係なくtorne起動時にはバックグラウンドで鳴っているサウンドは強制キャンセルされます。
アプリ自体のUIはちょっと好みではないですが、動きは反応もよくストレスは感じません。 チャンネルスキャン

TVの視聴には課金(iOSは610円)が必要になります、、この辺りが運営会社が分されているよくない影響が、、ユーザーとしては見えますね。 書き出し機能もとりあえず今のところは必要ないので、未購入。
視聴には課金が必要

デザインテーマの変更でも課金が発生します、、ここで課金はしたくないのでダークモードは諦めました。 デザインテーマの変更

番組表

1週間先まで見ることができる。
番組のカテゴリによって色分けを変えることも可能。
スクロール、ピンチイン-アウトの動きはとてもスムーズ、ここはテレビと比べると圧倒的にタッチパネルが使えることで優位です、ここも動きはヌルヌル。
番組表

番組予約は録画モードが選べます。 予約録画モード

チャンネル切り替え

チャンネル切り替え時、ここはネットワーク環境にも依存はしそうだが有線LANで繋いだ状態で大体8秒間のブランクがある。
ここはテレビに軍配が上がるが、この手のネットワークチューナーではある程度しょうがないのか。。
チャンネルをあちこちザッピングするような見方はちょっと厳しい。

番組検索

番組検索もキーボードがそのまま使えるのはありがたい。
今どんな番組が予約されているかの人気順を出してくれるのも、昨今のテレビ番組を把握してないユーザーにとってはコンテンツを知るきっかけになって良いかも。 (やはりアニメが多い。) 番組検索

torne設定画面

ニコニコ動画でお馴染みの実況コメントを流すこともできるらしい、、アカウントを持ってないので試せてないが、これは個人的にはなくても良いかも。。 ニコニコ実況設定

アプリの各種設定画面、文字のサイズや音声設定が可能。
nasne設定 を選びnasne HOMEを選ぶとブラウザでIPアドレスを開いて細かいnasneの設定が可能。 設定画面

nasne HOME

ここからはアプリから離れてブラウザで表記されているので、nasneの設定はアプリなしでmacやPCから設定することができる。
nasneのシステムアップデートもここから。

nasne HOME

ハードディスクの設定
内臓の2TBに加え、外付けでちょうど余っていた8TBの外付けHDDがあったので付けている。
番組予約をしていくとどちらのに記録するかを選ぶ項目はないので、合計10TBの容量を勝手に分散して記録しているらしい。 ハードディスクの設定

ファイルサーバー設定

ネットワークファイルサーバー、つまりNASみたいな使い方ができる(もちろんRAIDO設定はなし)
SMBプロトコル v2に対応している。

ファイルサーバー設定

1GbEネットワークに外付けに至ってはUSB2.0なので速度は全く期待できないが、一応測定もしてみた。

ファイルサーバー速度測定

結論から言っておくと、速度の前にこのファイルサーバーは全く使えない。
必ず途切れてしまう、、接続を維持することができないみたいだ (macOS v12.5.1)
この辺はアップデートで改善することを願うが。。

内臓HDD 2TB

FHDサイズの動画をトリーミングを担保できていれば良いので、ハイスペックは全く期待してはないが。

内臓HDD測定結果
書き: 80.7 * 8 = 645.6Mbps 読み: 73.9 * 8 = 591.2Mbps

1GbEネットワークはこのくらいですね、読みが遅すぎる気がする。

外付けHDD 8TB

USB2.0(最大転送速度480Mbps)、ここも最低限FHDのムービーがやりとりできれば良いので旧規格で設計してるんですかね。

外付け測定結果

書き: 30.7 * 8 = 245.6Mbps 読み: 28.3 * 8 = 226.4Mbps

USB直挿でもないのでさらに落ちますね、、8TBもあれば何か使えるような気もしたんですが。。


接続が途絶えてしまう症状がアップデートで改善されたらまた更新しますが、、ファイルサーバーとしてもちょっと使えなさそうです。

androidでも使える、デバイス制限は?

torneで視聴再生機能を購入はしたが、これはデバイスの制限などはあるのか?
普段スマホはandroidを使っているので、その辺りも確認します。

iOSで既に視聴再生機能を課金してますが、同じnasneとペアリングしてもandroid版は別扱いとなり別途課金が必要になります。

android torne画面

iPhoneであれば同じappleアカウントで課金は必要なく使いまわせましたが、androidは別。
ただいiPad、iPhoneの同時使いであっても一度に視聴できるのはどちらか片方1機種のみとなります。

タブレットがあるのでスマホで視聴することはないけど、考えている方は注意してください。

android torne画面 課金
(android版は500円)

ただ視聴はできないだけで、ペアリングができていればその他の挙動は可能。
番組表から予約はできます。

android torne画面 番組表

iPadの「torne® mobile」だとバックグラウンド再生不可、視聴しながらの他の操作はできません。
iPadで視聴しながらandroidなどの他のデバイスで予約、設定変更などは可能です、これは便利。


PC / MACからの視聴

macOS

Macからは非対応と他のレビュアーさんなどおっしゃってたんですが、、OS11以上、apple silicon搭載のmacであればiOS appもデスクトップ上で動作できるので、普通に閲覧することはできました。(レイアウトなどの崩れなども動作保証はしてないと思いますが。)

mac上のtorne

intel版macだとtorneはインストールできないかと思います。

win PC

windowsだとSONYから提供されている「PC TV Plus / Lite」を使ってnasneの機能を扱えるようです、ちょっと高価ですね 😇


そのほか汎用のDLNAクライアントであれば視聴できるみたいです、、ちょっとここら辺は分かりませんので個々にお調べになっていただけると(自己責任で。。)

感想

ひとまず今のスペックで満足できてます。
CMカットなどのキャプチャー設定も正確で、精度も高いと思います。

改善してほしいところなどは、、 - 課金システム - 1GbE対応 - せめてUSB-TypeCで外部storageに繋ぎたい - 4K対応 - デフォルトでダブルチューナー - チャンネル切り替えをスムーズにしてほしい

などでしょうか。
色々取り入れると価格も上がりそうですが。

このまま開発をどうか続けてもらって、真っ当なユーザーにとって改悪になるようなことだけは避けていただきたい。

テレビは面白い。