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Lightroomでかんたんフィルム風のRAW現像、VSCO Filmシリーズ

  category:camera

(※この記事の内容は2018年7月20日の情報です。)

VSCOとは?

VSCOはスマホ(iOS,Android)でフリーでも使え、snsで手軽に写真投稿できる画像加工編集アプリケーション。

vsco App
https://vsco.co/store/app

そして今回紹介するのがDesktop用のAdobe Lightroom CC(Photoshop CC用もあり)のプラグイン VSCO Presets for Desktop VSCO Filmシリーズです。

vsco Filmシリーズ
https://shop.vsco.co/store

VSCO Presets for DesktopのVSCO Filmシリーズはポジ・ネガ35mmアナログを昔使っていた人(当人も7年前まで使っていました)にもおなじみのフィルムたち(現像方法も)がプリセットごとに用意されており、種類も豊富ハイレベルなRAW現像がかんたんなそうさで実現できてしまいます。
一眼レフで撮影したRAWファイルからPhotoshopで現像をいつも行いますが、自分の現像にバリエーションを持ちたかったり、何かアイデアを得たりすることにも役立ってくれるツールです。

全8シリーズ、1プラグイン$63.13(7,000円越えるぐらい)とちょっと高い買い物にはなりますが、その仕上がりには納得できるクオリティ。

自分も…

と3シリーズ使っているので、その加工具合もこのサイトにUpしますが、今回はまず使い方から紹介します。

VSCO Filmシリーズの使い方

Adobe photoshop CCか、LightRoom CCがインストールされていることが前提です。 (現在対応しているver.は、 Adobe Lightroom CC, Classic CC, 6, 5, & 4Photoshop CS6 & CC

まずはVSCOのサイトでアカウントを作成。
好きなFilmシリーズを選びます。
↓は 04 Slide Films を選んだ画面。

04 Slide Films

Select platform でLightroomかPhotoshopどちらかを選日、ADD TO BASKET でカートに商品を入れる。

次にCHECK OUTでアカウント情報と決済情報を入力。
(支払い方法はpaypal、クレジットカード、銀行振込が選べます。)

支払いが済むと、ほどなく登録したメールに Order IDDownload products のリンクが掲載された連絡が届く。
Downloadページでサインインすると先ほど購入した対象の商品に License key が記載されているので、ダウンロードしたらインストール、そこでkeyを要求されるので先ほどのLicense keyを入力。 Lightroom(もしくはPhotoshop)を再起動するとしようできる状態になっています。

04 Slide Films @ lightroom

この様にフィルムごと、また現像の効果ごとにプリセットが用意されており、マウスオーバーするとリアルタイムでプレビュー画面に反映するので、好みの加工具合を探しやすいです。

例えば、04 Slide Films だと以下のフィルムプリセットが用意されています。

  • Agfa Scala 200 - / -- / + / -/+ / + / ++ / Contrast + / ++ / +++
  • Fuji Astia 100F - / -- / + / ++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait
  • Fuji Fortia SP - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / Landscape / Portrait
  • Fuji Provia 100F - / -- / + / ++ / +++ / ++++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait
  • Fuji Provia 400X - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / HC + / HC ++ / Portrait / Vibrant
  • Fuji Velvia 50 - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Landscape / Landscape+
  • Fuji Velvia 100 - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Landscape
  • Fuji Velvia 100F - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait
  • Kodak E100G - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm (GX) / HC / Portrait / Vibrant
  • Kodak E100VS - / -- / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / Balance Warm + / Portrait
  • Kodak E200 - / -- / + / ++ / ++ Alt / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait / Vibrant

04 Slide Films ではおなじみの、高価で現在販売終了したリバーサルフィルムもシミュレーションしてくれます。

メーカーごとにプロファイルが用意されている

Leica, Canon, Nikon, Sony, Olympus,Fuji, Standardとメーカーごとに異なるプロファイルが用意されています。

VSCO Tools Included

フィルムのクセなどの再現とは別で、補正に便利なツールが各シリーズに用意されています。

  • Auto Tone
  • Auto WB
  • BW: Darker Skies
  • Color Tint: Green Shadows
  • Color Tint: Magenta Shadows
  • Color Tone: Cool Highlights
  • Color Tone: Creamy Highlights
  • Color: Blues
  • Color: Greens Cooler
  • Color: Mellow Greens
  • Color: Orange Skin Fix
  • Color: Red Cooler
  • Color: Red Warmer
  • Color: Saturation
  • Detail: Grain
  • Detail: Grain Bigger

ツールはシリーズごとに用意されているわけではなく、どれか1シリーズでも使用すれば同じものを使えることになります。

実際に比べてみる

補正なしのbefore画像と、今回は04 Slide Filmsに入っているFuji Provia 100Fをafter画像とし、こちらもプリセットそのままに用意しました。
(Canon 5D Mark-IIデータ)

画像の上をクリックすると画像が切り替わります。

Fuji Provia 100F

Fuji Provia 100F

個人的にはここから色々と補正は必要に感じますが、クリック1つでリバーサルフィルムらしいクリアで鮮やかな色合いが再現されてます。

シリーズによってはネガのレトロな暖かい雰囲気の効果やクロスプロセス現像の現像も用意されており、 普段使用してないパラメータなどRAW現像を学ぶにも最適かと思います。