【レンズ】SIGMA 14mm F1.8 DG HSM Artライン EFマウント ハイスピード超広角
category:camera
SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art
シグマの超広角レンズ。
シグマでは、
世界初・唯一※、開放値F1.8の超広角レンズ、誕生
SIGMA GLOBAL VISION - 14mm F1.8 DG HSM | Art | プロダクト | レンズ
※デジタル一眼レフカメラ用交換レンズにおいて(2017年2月現在)
と謳っていて、ずっと気になっていたレンズを最近手に入れたのでレビューしたいと思います。
仕様
画角(35mm) | 114.2° |
レンズ構成 | 11群16枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 0.27m |
最大撮影倍率 | 1:9.8 |
最大径 × 長さ | φ95.4㎜ × 126㎜ |
質量 | 1,120g |
発売日 | 2017年7月7日 |
MTF曲線
レンズ構成
特徴
明るい早い
何と言っても浅い被写界深度f1.8まで開放値が使えること。
超広角14mmでトロッとしたボケを生かした表現が可能になり、またその分ISO感度を頼らずにシャッタースピードを稼げるのもこのレンズの特徴ですね。
夜間の星景写真などにも打って付けのようです。
重い
1kgを超えています、、シグマのArtライン全般に言えることですが、高い解像感のある表現が得られる代わりにこの重さが一緒についてきます、、許容範囲ではあります。
大口径非球面レンズ
φ80mm大口径グラスモールド非球面レンズが最前面に採用されています、所謂魚眼レンズのような見た目。
このレンズによってこの高スペックな効果を得つつ、ディストーションも極力抑えられているようで、画面の隅々まで高い描写性能を発揮するようですね。
フードはレンズと一体型になっており、キャップはフードごと保護するような作りになっています。
持ち歩いているとレンズにぶつかって傷がつかないか、、ちょっと怖い気持ちになります。
快適なAF
Canon 5D MarkIV にマウント
EFマウントで使っていますが、サードパーティであっても問題なく素早くオートフォーカスが動作、対象物にフォーカスしてくれます。
(フルタイムマニュアルも可能)
撮影してみる
観光で北海道の小樽市に出向く機会があったので、このレンズを連れて行きました。
撮影していてまず思うのが、、やはり広い。
広角は28mmぐらいをRICOH GRやHUAWEI P20 Proなどで使い慣れてはいたのですが、それ以上の広範囲を捉えるのは新鮮な気持ちになりました。
旧北海製罐倉庫(株) 第3倉庫
Canon 5D Mark-IV 1/30s, f/11, ISO100
肉眼で今見えているものよりも広い範囲の情報が、ファインダーに隅々が鮮明になり画角となって集約されているのが不思議な気分。
旧北海製罐倉庫(株) 小樽工場
Canon 5D Mark-IV 1/3200s, f/2.8, ISO100
やはり周辺から中央に向かってパースはかかります、人物などを撮る時は構図を考える必要はありますね。
逆にパースを生かした構図っていうのもありそうです、、難しい、、奥深い。
小樽海岸国定公園
自分の視野よりも広いのでカメラを構えた時、ファインダーを覗いて初めて太陽が入ってくることに気づいたりします。
(慣れの問題ではありますが)
屋外だとシチュエーション的に太陽が入る機会が多くなりそうなレンズ。
フレア、ゴーストに配慮した設計ではあるようですが、やはり出てきますね。
作例
ざっと撮ってきたものを紹介します。
青の洞窟
万両
大同倉庫㈱ 本社 倉庫事業部埠頭第2サイロ
小樽港
小樽地方合同庁舎
にっぽん丸
古平漁港西防波堤
撮影後の感想
撮影していて、いくらでも入るなっていう安心感、「あっ、撮りたいな」って思ってファインダーで構図を確認する時に、まず収まらないっていう心配はなかったです。
周辺にパースがかかるので、それを生かした写真をもっと考えられそう、、もっと使ってみたいっていう気持ちになりました。
27cmまで寄れるので、開放を使ってパースがかかった濃厚なボケっっていう表現もできそう。
超広角、魚眼レンズとなると飛び道具的なレンズの位置付けにしてましたが、そういう固定観念を払拭してる、満足できる画質で楽しめるレンズです。
好きなレンズです、、ただ重い(笑)