アクションカメラ2強のうちG○Pr○じゃない方、DJI OSMO ACTION 3を入手、撮り比べしてみた
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アクションカメラデビューです。
そろそろアクションカメラ使ってみようか、と思っていたところにDJI OSMO ACTION 32022 年 9 月 17 日(土)とGoPro HERO11 Black9/14(水)が同じタイミングで発売され、レビュアーさんたちの動画を見ているうちに触発され気付いたらポチってました。
GoPro と比べて
細かなスペックなどここで改めて羅列することもないと思うので、個人的に色々と比較した結果以下の理由で DJI を選んだ。
- 余計なサブスク購入なしでとりあえず安価でデバイスが手に入る
- クイックリリース式アダプターマウント、マグネットで便利そう
- USB-C ポートとバッテリードアが別々
- 超広角 155°FOV 焦点距離(35mm 判換算) 12.7mm
- そのうち 10bit カラーに対応する
- 急速充電対応
- レビューの内容から動作の安定性は OSMO ACTION に軍配が上がりそう
- 画質など GoPro の方が良さげだが、OSMO ACTION 3 も十分な性能
- フロントパネルもタッチ操作可能
- スタビライザも DJI 製を使っていて、一応信頼している
ドローンメーカーとしての印象が強い DJI、アクションカメラの参入はかなり後発だったはずで OSMO ACTION3 のカメラユニットに至っては ACTION 2 をそのまま流用しているってことだけど、それでもこの分野で草分け的な存在の GoPro より使い勝手をより考えられているという印象。
それと GoPro はあまり変わり映えしてない upgrade を続けているようにも思えた、、実際長く使ってみないとわからないけども。。
@ワタナベカズヒサ氏のレビュー動画、色々みた後にこの動画見て決めました。
DJI OSMO ACTION 3 開封
購入したのは標準コンボ、最低限のアクセサリがついているシンプルなパッケージです。
ケースの下に映る黒い光沢のあるものは DJI 公式ストアで購入するとくれるクリアファイル的なやつ。
最低限のサイズで収まっている感じ。
最近は手放す時のことも考え元のケースも取っておくけど、場所取らなくていいです。
- 接着ベースキット
- エクストリーム バッテリー × 1
- 保護フレーム
- レンズ保護シリコン × 2
- USB Type-C ケーブル
- 取説
- ステッカー × 2
SD カードは同封されてないので別途用意。
エクストリーム バッテリーは容量 1770mAh、逆向きは入らない設計。
FHD 30fps でそこまで悪条件でなければ 150 分を超える連続駆動も可能らしい、、がこの手のデータはあくまで参考程度に。
レビューアの人によってはボディの熱問題で早々に動画 stop してしまう場合もあるみたいだった。
自分の場合は 4k60fps、野外で設営でも 30 分以上撮っていたけど熱停止は起こりませんでした。
microSD も信頼と実績の Extreme Pro をチョイス、256GB が一応上限みたいなので従っておいた。
SD カードの認識がシビアみたいな情報も見たので、推奨のものを使っておいた方が吉。
対応SDカード:microSD(最大256GB)
DJI - OSMO ACTION 3 スペック
推奨microSDカード
SanDisk Extreme 32GB V30 A2 UHS-I スピードクラス3
SanDisk Extreme Pro 32GB V30 A2 UHS-I スピードクラス3
Kingston Canvas Go!Plus 64GB UHS-I スピードクラス3
Kingston Canvas Go!Plus 128GB UHS-I スピードクラス3
Kingston Canvas React Plus 64GB UHS-II スピードクラス3
Kingston Canvas React Plus 128GB UHS-II スピードクラス3
Kingston Canvas React Plus 256GB UHS-II スピードクラス3
Samsung Pro Plus 256GB V30 A2 UHS-I スピードクラス3
SD カードスロットはこの向き、ガイドに何か表示されているがさっぱりわからない。
逆向きでも突き当たりまで入ってしまいそうで、分かりづらく壊してしまうんじゃないかと不安になる。
256GB が限界だし、後で話すデータ転送の際にまた抜き差しすることになりそうなので、この向きを覚えておく。
DJI 製品はお馴染み?だと思うんでだけど、起動するとアクティベートを求められる。
そしてスキップを選べるようだけど、 残り5回
の文字が、5 回スキップしたら二度と起動できなくなるような脅しを感じつつ、後々面倒になるのは残したくないのでアクティベートする、、以下 Android の場合です。
QR コードの遷移先に飛んでブラウザから DJI MIMO インストーラーをダウンロードする。
Google Play を介さずにインストールすることになるんだけど、この辺は DJI を信じて変なことをしなければスムーズにインストールできるはず。
ペアリングして
ファームウェアを最新にして
やっと使えるようになりました。
本体ディスプレイの方で設定などできてしまいます。
DJI 製品全般に言えることかもですが、ハードウェアとソフトの sync が何らストレスなく行えるこの精度の高さも信頼をおけるところだったりします、当たり前のことなんですが。。
SD カードもフォーマットしておきます。
問題なく認識してくれてます。
クイックリリース部。
マグネットでありながらしっかり爪が両サイドから引っかかる設計になっているので、ちょっとやそっとのことでは外れたりすることはなさそうです。
逆にセットするとき爪が噛んでない状態でもマグネットでくっついてしまうので、そこだけちゃんとチェックする癖をつけた方が良さそうです。
保護ケースを使うことで縦向きにクイックリリースをセットすることができる。
TikTok とかのショートムービーを使う SNS 向きの比率に合いそうです。
保護ケースがまた取り外しとかちょっと面倒。
そしてバッテリー交換ができなくなります。
保護ケース使用時は給電が可能。
給電は使うケースが頻繁に起こりそうなので、バッテリーと別ドアになってくれていて助かる。
接着ベースキット、洗って何度も使えるタイプみたいだけど、当然使っていれば劣化してくる。。
クイックリリースもスペアなど必要そうなので、後で買うリストに。
ジョイント部を三脚穴の 1/4 インチサイズネジに変換するためのあれこれ。
これがないと三脚につけることができない。
Manfrotto のミニ三脚につけた。
これは移動中とかには使いにくそうだ。
三脚穴をつけて、たとえばPeak Design CAPTURE V3を使ってバッグの肩紐につけてみたり。。
クイックリリースの意味があまりなくなってしまった。
そして CAPTURE はカメラボディを固定するように設計されているので、多少プレートと CAPTURE ボディのところ遊び(余白)があり、そこが動いてかちゃかちゃする音を拾ってしまう可能性がある。
その他主要なスペック
その他売りにしている(自分にはあまり関係ない)スペックをここにまとめておく
- 1/1.7 インチセンサー
- RockSteady 3.0 (電子映像ブレ補正 4K/120fps 対応)
- HorizonSteady (±45° 以内の水平方向の傾きを補正 4K/60fps 対応)
- 耐寒性: -20℃
- 水深 16m 防水
- 音声プロンプト / 音声操作
- Wi-Fi ライブ配信
では撮影してみる
何となく扱いは把握できた。
後は実際どれくらいの動画が撮れるか。。
仰々しくスタビライザーと思いレンズを使ったミラーレス一眼の動画と OSMO ACTION 3 でどんな違いがあるか撮り比べたいと思う。
撮影
DJI RSC 2(スタビライザー)に EOS R5 を設置、NATO に OSMO ACTION 3 を固定してシンクロさせて撮影してみる。
位置もだいぶ差があるけど、そこまで同じ映像でなくて良いので。。
レンズは 16mm、ちょっと OSMO ACTION よりか狭くなってしまうが撮影テストなのでとりあえず。
動画編集は DaVinci Resolve18 を使用。
EOS R5(with ジンバル)との比較
OSMO ACTION は 4K 60fps HorizonSteady でその他 auto 設定。
EOS R5 も 4K 59.94fps、ボディのみ手ぶれ補正あり、内蔵マイク使用。
DJI RSC 2 の設定は細かくなりそうなので割愛、、比較的フラットな制御にしてます。
OSMO ACTION のレンズ 12.7mm はやはり広い、16mm なんかと比べると明らかです。
HorizonSteady が効いているので、多少画質がトレードオフになってるが十分許せる範囲。
HorizonSteadyn ブレ補正はジンバルには到底敵わないが、それでも優秀でかなりふれが抑えられている。
そして色合いがとても良い、DaVinci 側のカラグレは特にいじる必要もなく良い発色をしてくれている。
EOS R5 の auto 設定の色合いがフラットすぎて少し寄せています。
OSMO ACTION の内蔵マイクも良い感じです。
それなりに風がある気候でしたが、風切り音も抑えられています、そしてクリアに拾ってくれてる。
EOS R5 の内蔵マイクと比較しても、小さい筐体に収められているマイクとしてはかなり優秀。
スマホ(XPERIA 1 III)とも比較してみる
普段スマホでは動画を撮ることは滅多になりが、メインで使っている SONY XPERIA 1 III とも比較してみた。
XPERIA も 4K 60fps,手ぶれ補正をかけて超広角 16mm で設定、一応高スペックで撮れているという感じで専用機と比べると見劣りしちゃいます。
暗部などのレベル補正をかけてくれている感じがあるが、なんかわざとらしいシャープネス感、どうもカクつくフレーム、、使う気にさせてくれない、、XPERIA。
胴体固定
Peak Design CAPTURE を使ってバッグの肩紐につけてみる。
CAPTURE はやっぱり遊びがあるみたいで、カツカツと筐体が揺れてプレートに突き当たる音が終始入ってしまってます 🙇
設定は RockSteady、手ぶれ補正がかかった状態。
両手手放しで十分撮れている、記録としてここまでのクオリティで残せるなら個人的には大満足。
おまけで夜間撮影
暗所での画質も確認します。
照明が効いているところと暗がりに入っていくと急激に画質が変化するので、その辺りも確認してみてください。
高感度耐性はやはり弱いです、、すぐにノイズが浮かび上がり、光が足りなくなると途端に画質が劣化し始めます。
暗所での使用はちょっと考えないとダメですね。
ファイル転送
最後にファイル転送に関して。
Wi-Fi アクセスポイントの設定はできそうだけど、切り替えが面倒なのでワイヤードで mac に取り込みます。
TypeC に繋いで転送してみたがやたら時間がかかるので、測ってみたら以下の通り。
書き: 38.2 _ 8 = 305.6Mbps
読み: 38.9 _ 8 = 311.2Mbps
USB2 なのか?
急速充電に対応した Type-C ポートではあるが転送速度は抑えているのか、それか micro SD カードだとこれぐらいになってしまうのか。
非常に面倒なのだが、SanDisk Extreme Pro についていた SD カードアダプタを使って MacBook Pro 直挿しで取り込んでみる。
UHS-I までしか対応してなさそう、改善されても 104MB/s が上限っぽい。
OSMO ACTION から micro SD を取り出すのも面倒なのに、さらに毎回この作業をしないといけないのかと考えるとゾッとしながら mac に刺す。
書き: 78.5 _ 8 = 628Mbps
読み: 90 _ 8 = 720Mbps
ワイヤードより倍ぐらいにはなる。。
遅いなぁ、、何より取り込みの際にいつもこんなことしなきゃいけないっていうのと、SD カードのアダプタのことも考えないといけない、、面倒だ。
そもそも microSD カードも 512GB や 1TB のモデルが出ているのに、何故 256GB に上限設定しているのか、この辺りはコストやらに影響しているのかと妄想している。
拡張子.LRF ファイル、4GB 分割
SD カードに残る拡張子.LRF のファイルたちは DJI のアプリで編集する際に使う低解像度の動画データらしい。
そして H.265 の.mp4 ファイルとこの.LRF ファイル合わせて 4GB を上限にデータは分割される。
15 分ほどの 4K60fps の動画データでファイルが 3~4 分割される、、これもちょっと面倒。
(.LRF の容量は 1 割程度のファイルサイズ)
まとめ
さらっと 1 日使ってみて、改善して欲しい点。
- 録音ボタンが硬い、押した心地がなく本当に録画されてるかが不安になる
- 4K120fps 動画を扱うなら、容量とデータ転送のところをもっと強化してほしい
- 4GB ファイル分割の排除(1 ファイルにまとめて)
- ND フィルターデフォルトでバンドルして欲しい
- クイックリリースの規格を(このまま)統一してほしい、、(Action 2 のそれとは微妙にサイズが違うらしい)
- できればアナログマイクが使えると嬉しい
- ソフトケース欲しい
- 超広角が故に被写体が少しでも近づくと歪む、パースがかかりやすい
という感じ。
今回の使ってみた環境では熱停止するようなことはなく、ボディがなかなかの温度にはなっていたが 4K60fps HorizonSteady でも 30 分以上は余裕な感じでした(この日気温 22°C ぐらい)
バッテリーの持ちも評判通りの印象、未使用時に即チャージしてあげればバッテリー 1 台でも何とかやっていけそう。
画質についてはとりあえずは満足、アクションカメラとはこういうもんだと思えば、、むしろ想定よりもしっかり撮れていて驚きだった。
ファームウェアアップデートを楽しみに待ちつつ、しばらく OSMO ACTION 3 で遊んで秋を満喫しようかと思います。
Xperia 1 III Cinema Pro との比較
※2022年10月10日 追記
1 つ訂正で Xperia 1 との比較の際、アプリを Photo Pro のビデオモード、4K 60fps で撮影していました。
どうも動画が全くしっくりきてなかったので、Xperia の名誉のためにも Cinema Pro で比較したものを撮り直しました。
Cinema Pro 側のモードは 4K 59.94fps に設定、この設定だと超広角が使えなくなるので 24mm の画角。
WB は auto、フォーカスも Auto、ISO は 64 固定、一応 Stabilizer は ON になっています。
画角はだいぶ差ができてしまっていますが、できるだけ同じ条件で撮影しました。
三脚兼自撮り棒は PGYTECH 製。
Xperia 1 III の画質も鮮明で良好です。
スタビライザーの機能はちょっとブレが激しいので動き回るような用途では使え無さそう。
ISO とシャッタースピードはマニュアル操作になるので、なかなか使いこなすのも敷居が高いアプリです。 日陰に入っただけでも設定を自分で補助してあげないと辛そう。
Action3 は途中謎の画面真っ暗(約 1 秒間)が発生、その後再発する頃はないのですが、audio の clip レベルに到達するタイミングで起こっているので、何かしらソフトウェアのバグでしょうか、、ファームウェア update で改善されることを願います。