CanonからHASSELBLAD Xシステムへ乗り換え
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Canonのミラーレス一眼、RFシステムを長いこと使ってきたが、ハッセルブラッドに移行することにした。
約12年信頼できるメーカーとして使ってきたけどなんで乗り換えることになったのか、思い至った経緯や、雑感を取り上げます。
EOS R5 Mark-IIが手に入らなかった
事前に予約はしていたが、EOS R5 Mark-IIが発売日に手に入らなかったことがきっかけになっている。 EOS R5のままでも機能は十分だったが、なんとなく新しいボディは使っていたかった。 しかし、、なんか最近思い返すと、R5とRFレンズの組み合わせで写真を撮っていても高揚する気持ちがなくなってきていた。
趣味程度でたまに動画を撮って、スチールがメインであったがなんの不足もないし、RFレンズも十分揃えてきたんだけど、、飽きてきたんだろうな。。
Hasselblad X2D 100C
フルサイズよりも大きい、1億画素 43.8×32.9mm 裏面照射型CMOSセンサー(ソニー製)、16ビット 色深度、ハッセルブラッド ナチュラルカラーソリューションって言うのも良さそう。
スウェーデンのメーカーでハッセルブラッドの存在は知っていたけど、全然意識したことはなかった。
ただ、djiの傘下になったというニュースも数年前に聞いており、最近はdjiファンのためどちらかと言うとこの買収されたことが大きいかもしれない。
急に開発を辞めてしまうこともなさそうだし、、新しいレンズもまだまだ出している。
同じ中判ミラーレスで出している富士フイルムのGFXはなんか違う感じがした(センサーも同じらしい)。
Leicaという選択もあったけど、、ガラじゃないしな。。
X2Dになってから手ぶれ補正もついて、オートフォーカスもだいぶ良くなっているとのこと。。
良いところ
- 16ビット色深度が現像時にいつも驚かされる、、特に露出の調整幅がすごい(Phocusソフトを使った現像)
- 1億画素のトリミング耐性はダテじゃない
- UIがシンプルで分かりやすい、主要なパラメーターも見やすい
- デザインが秀逸
- 内臓SSD 1TB搭載、CFexpress Type Bが必要ないぐらい便利、転送も速い
- レンズシャッター採用(デメリットもある)、ストロボ前ss同調してくれる(Profoto使えてる)
- シャッター音がレンズによって全然違う
悪いところ
- 価格高い(ボディだけで100万円以上、レンズも誰が買うんだってぐらい高いやつばっか)
- レンズシャッターの為、他社レンズを使うとなると電子シャッター一択、ストロボ使えない
- 電子シャッターのローリング現象がひどい
- やっぱり重い(仕方なし)
- フルサイズレンズだと広角系はほぼケラれるので、使えるレンズが少ない
- 連写、フォーカスの食いつきが前世代カメラの動き
- Capture One使えいない、Photoshopもそのままじゃ使えない
まだ使い始めて1ヶ月だがこんな印象。
PureRAW4も対応しているのでさらにデータを綺麗にすることもできるが、色深度の幅はPhocusソフト出ないとポテンシャルを最大限出しきれない感じがする。
グリップ感は、フルサイズのと比べてボディの大きさ・重さは感じるが、悪くはない。
ストラップをかけるフックは、ストラップバックルが必要で少し汎用性に劣る、Peak Designのあれこれが使いにくかったりする。
揃えたレンズ
今まで使ってきたオールドレンズなどはケラれたり、使えそうでもローリングシャッターに悩まされるので、レンズをあれこれ楽しめないかも。 XCDのは2本、古い標準域のやつと新しい90mm(72mm相当)を揃えた。 - HASSELBLAD XCD 2,8/65 - HASSELBLAD XCD 2,5/90V - Canon TS-E24mm F3.5L II - Carl Zeiss APO SONNAR T* F2 135mm - TT Artisan 250mm f5.6
EFマウントのアダプターも揃え、前から使っているCarl Zeiss APO SONNAR135mmと新たにCanonのチルト-シフトレンズを使ってみている。 TS-E24mmであればイメージサークルが広めなので、ケラれずに広角を楽しめる。 中判は望遠側の画角を稼ぐ方が大変らしい、、とりあえずでTT Artisanのミラーレンズ250mm(200mm相当)を揃えている。 純正レンズは古い方はジャスピンであれば素晴らしい描写になるが、、レンズのモーター音や何やら忙しそうに動いている。 一番新しいXCD 2,5/90Vは扱いやすい、、がまだこのレンズを使いこなせていない(60万円也)
作例
ここでいくつか撮影をしたので、作例を載せてみたいと思います。
作例
カメラがカメラが変わって、どこかに出かけたくなるだけでもHasselbladに変えて良かったと少し思えます。 どんな写真が撮れるのか、あまりに現像工程までイメージ通りにできてしまっても面白みを感じれなくなっていたことに気づきました。
まだ全然使いこなせてないのですが、WEBであればかなりトリミングをしても解像度を保ったまま画角調整ができます。 それろ、夜間ISOをあげすぎなくても、現像でなんとかなる(露出調整で色情報が戻ってくる)のも頼もしいです。 思ったのですが、SIGMA Foveonセンサーのような、ピーク時にシズル感(メタリックな質感など…)はあると思うのですが、このHasselbladの場合だとその辺りの描写があまり得意ではないかも、、と思ったりしました。