【レンズ】Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM (+ EXTENDER EF2×III)
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Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
キャノンの「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM」(1998年12月発売)の16年ぶりの後継機にあたる、2014年12月19日に発売された望遠ズームレンズ。
手ブレ補正の効きも良く、画の解像度も高く、コスパ良し,高画質,ズーム領域も広いこともあり、レビュアーからも高評価、著者も気に入っている重宝している「L(Luxury)レンズ」です。
仕様
画角(水平・垂直・対角線) | 20°~5°10’・14°~3°30’・24°~6°10’ |
レンズ構成 | 16群21枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最小絞り | 32-40 |
最短撮影距離 | 0.98m |
最大撮影倍率 | 0.31倍(400mm時) |
フィルター径 | 77mm |
最大径×長さ | φ94×193 |
質量 | 約1,570g(三脚座を除く) |
手ブレ補正効果 | 4.0段分(CIPAガイドライン準拠) |
発売日 | 2014年12月19日 |
MTF曲線
レンズ構成
白い鏡筒・純正レンズ
まずこのレンズの特徴としてあげられるのは、白色を基調としたボディデザイン…プロ用高性能レンズのシンボル、白レンズであるということ。
Canon純正の白色レンズに憧れを持っていた著者としては、それだけでもテンション(写欲)は上がります(笑)。
サイズはそれなりにあるのと、重量は約1,570gあるので持ち運びに適しているとは言い難いです、、が、今まで10日ほど長時間撮影を行いましたが、このズーム領域と機動性を考えると許容範囲であり、適したサイズであると思います。
三脚座は標準で付属、大口径フードもつけたままレンズキャップが取り外しでき、フードをつけたままPLフィルターの調節ができる窓がついていたりと、この辺りも申し分なし。
さすがの純正レンズ、フォーカスの食いつきも良く、手ブレ補正性能(【通常】【流し撮り】【露光時のみ】の3モード)、フレア・ゴースト抑制も強化されています。
用途としては、スポーツ、鉄道、航空機などの離れたところにある動いた被写体、また背景を圧縮させ望遠を生かしたボケ効果で野鳥なども 映えるですね。
先に触れたように個人的に機動性はあると考えているので、ワイド端でポートレートなど人物を追ったりするのも向いていると思います。
欲を言えばもっと明るいと嬉しい(値段とサイズなどとのトレードオフですが)
望遠の画力を試してみる
今回は、Canon 5D Mark4と三脚を使い、完全に静止した被写体で…遠目に東京スカイツリーを望む木場公園からどこまで寄れてどれほどの画質かを見てみます。
(下の方でスナップ的に撮影した人物写真も載せています。)
5D Mark4からこれだけの距離が離れています。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4 |
使った三脚はManfrotto Befreeアドバンス。
Canon Manfrotto 三脚 Befreeアドバンス アルミ 4段 自由雲台 ツイストロック式T三脚キット ブラック |
今回撮影した写真のサイズは最適化してますがトリミングは無し。
RAW現像もレベル補正程度でほぼフラットに書き出し。
モードは絞り優先、f値はそのズーム領域の解放で、撮影時はCamera ConnectからWi-Fi経由でリモートシャッター。
ワイド端 100mm
ワイド端はこんな感じ。
ポートレートにも使える中望遠な広角端、ここからどんどん寄っていきます。
248mm
だいぶ近づいてます、、この領域ですでに展望台の中も等倍にすれば確認できそうな解像度です。
テレ端 400mm
望遠端、解放のf値は5.6となってしまいますが光学だけでこれだけ寄れてディティールはしっかり写っています。
ズームしきってみると、このようにちょっと伸び伸びになってしまいます(笑)
LPFレスのカメラボディでこの段階からトリミングしたりすればさらに構図が作れますね。
APS-Cセンサーであれば明るさそのままで、150mm-600mmで使うのもありですね。
ここまでの望遠でも十分でもあるのですが、ここでもうちょっとこのレンズを使って光学で被写体に寄ってみたい思います。
Canon純正のテレコンバーター、EXTENDER EF2×III があるのでさらに望遠させてが画力を試します。
EF100-400mm + EXTENDER EF2×III
EFレンズの焦点距離を2倍に伸ばす高性能エクステンダーの現行モデル。
2倍の他に1.4倍もあります。
焦点距離を伸ばす代わりに、レンズの有効F値は2絞り分犠牲になります。
(200mm-800mm, F9-11 となる)
暗いです、、おそらくCanonのカメラでもほとんどがAFが効かなくなってしまいます(5D Mark-IV然り、MFのみになる)
キャノンのレンズでは、単焦点だと135mmから望遠のレンズタイプに、、テレコンすることができます(その他装着可能なズームレンズはこちらから確認できます。)
仕様
レンズ構成 | 5群 9枚 |
最大径×長さ | φ72.0mm×52.7mm |
最小絞り | 32-40 |
質量 | 約325g |
発売日 | 2010年12月27日 |
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMにつけるとこんな感じです。
テレコン装着望遠の画力を試してみる
200mm
広角端がF9からとなりますので、三脚は必須です。
タッチパネルを使ったピント合わせは使う事ができました。
525mm
400mmを超えた描画、F値が大きいだけあってそれだけシャープになるのか、よくレビュアーなどで言われているようなエクスパンダーを使うことで起こる解像度の劣化というのは、特に気になりませんでした。
ちなみに9月の残暑厳しい午前中の撮影です。
800mm
展望台の中の人影がちゃんとはっきりわかります。
F11からしか使えないのでどれほど実用の可能性があるかはわかりませんが、、このコストでこれだけの写真が撮れてしまうのは楽しいですね。
写り込んでいる情報を等倍で確認すると、このようになります。
800mm - 等倍
SONY ILCE-7RM4のピクセルシフトマルチ撮影でも試してみたい(笑)。
撮影してみた感想
望遠だけを考えれば、Nikon COOLPIX P1000とかも面白いですが、レンズ交換式となると超望遠のレンズなどのコストはなかなか手が出せるものではありません。
ここまでの望遠ズームレンズを使い始めてからまだ1年ほどで暦は浅いですが、逆にこのレンズ構成だから撮れるものは他にあるのか、自分のバリエーションの1つとして考えたいと思いますね。