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ドローン事始め DJI Air 3 (機体登録、リモートIDインポート、初フライト)

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DJI Air 3初フライト

ジンバル、アクションカムとDJI製品の購入が続く中、DJIといえばドローン、ってことでこの投稿は全くの素人がドローンに手を出しましたよって話です。

ドローンを始めるきっかけは特になく、単に空撮が取れるようになったら面白そうというくらいの動機でした。
先日のDJI OSMO POCKET 3の性能が思いの外良く、ドローンで撮影できる画質も期待できるのでは、、というのもあって購入を決意。

しかし、子供の頃ラジコンなんてやった経験はほとんどないし、ドローンって周りの人の視線とか気にならないかとか、そもそも都内で飛ばせる場所があるのかとか、飛んでる最中に操縦不能になったりしないかとか、壊れた時どうするか、、いざ導入を始めてみようと考えると色んな不明な点やなんとなく持っていたネガティブなイメージとかも気になった、、がそれなりに下調べをしてルールを守って飛ばせばやっぱり楽しい、フライトももっと上手くなりたくて、週末の練習が待ち遠しいという気持ちです。

備忘録も兼ねて、ドローン購入から初フライトまで、実際のビデオなども添えて紹介したいと思います。

DJI Air 3

2023年 7月25日発売の「DJI Air 3」を初ドローンに。
他にもより小型のMini 4 Pro、Hasselbladカメラも載っている3眼のMavic 3 Pro、1インチセンサーのAir 2Sなど価格や大きさ、画質の評判などで迷いましたが、適度にバランスが良さげなAir 3に決めた。

決め手

不安

Mini 4 Proのサイズは本当に魅力的だったが、その反面故障や風に弱いということでAir 3に。
そしてMavic 3 Pro、ちょっと大きいし価格も手が出なかった、、しかしハッセルブラッドとDJIがパートナーシップを締結したことを忘れていたが、画質の評判も良いみたいだし、次の機体には選んでみたいと思う。

購入したのはFly More ComboでDJI RC 2が付属、Care Refreshもつけているので2年間はガッツリ使っていく予定。

DJI Air 3 Fly More Combo (DJI RC 2)

DJI Air 3 Fly More Combo (DJI RC 2) 届く

ブラックフライデーで数%多くポイントがつくだけで定価でDJI公式ストアで購入。
スマホいらずの送信機DJI RC 2が付属、バッテリーが計3本で頭の良い充電ハブも付属している。

Air 3専用ケース

最近の他のDJI製品も当てはまると思うけど、最近DJIはケースにやたらと力を入れていて、箱を開ければあとの付属品は全てそのケースに収まっているという梱包。
このケース、作りもちゃんとしていて悪くないんだけど、使わないと思う、、なので邪魔になる。

Air 3付属品

DJI Air 3の付属品。
充電ハブはあっても、電源アダプターはないので用意しないといけない、、100wまで対応。
プロペラもストック分がついているけど、こんなに使うんか?という量だったが、これは後で助かった。 ここでフィルターがついてないことに気づき、購入する。(2つのカメラはどちらも絞りは固定(24mm:f/1.7, 70mm:f/2.8)なのでフィルターは特に日中は必須)

DJI Air 3本体

Air 3本体、ドローン自体に触り慣れてないせいかこれで十分すぎるほど小さいと感じた。
Mini 4 Proはさらに小さいってことなのか、、日々進歩してる中で遅めのドローンデビューということを自覚する。
ジンバル部のプロテクターは飛ばす時以外は常につけていた方が良さそう、検索してみるとこの辺のアクセサリーは手に入りやすい。

DJI Air 3測定

離陸重量720g、バッテリー込み。

DJI Air 3後ろ姿

後ろから見たところ。 バッテリー自体に電源ONがついていて、下にSDカードスロットとUSB Type-C(写ってない🙏)。

バッテリーチャージャー
バッテリーチャージャー、本体にもバッテリーが収まるので少しでも飛行時間を稼ぐならもう1本バッテリーが欲しいところ、2万は高い。

バッテリーチャージャー
このようにチャージャーの方で残量が最も多いバッテリーに電力を移動する機能を搭載、使えるバッテリーに優先して最短でチャージしてくれる。

DJI Air 3

電力は最大100W。
140Wの電源アダプタに100W対応のUSB-Cケーブルで計ってみる。
大体80%ぐらいまでは100Wに電力が出て、80%以降は電源を下げて時間をかけてfullにしていく、という仕事ぶり。

モバイルバッテリーで充電

こっちも肝心のモバイリバッテリーで充電する場合。
急速充電PD 30Wまで対応している「CIO SMARTCOBY Pro 30W」で充電できることは確認できた。
しかしこれ1つで10000mAhだとあっという間に残量はなくなり、チャージも2メモリぐらいできるぐらい、、連続で飛行している間にあっという間にドローン側のバッテリー3本使い果たしてしまいそうな予感。
急速充電に対応してるバッテリーでないと充電できないようで、このAir 3充電ハブ事態がUSBバッテリーの働きをするため、逆に電力を取られてしまうパターンもあるので、ちゃんと調べてバッテリーを用意したほうが良さそう。

RC 2

DJI RC 2

タッチパネルスクリーンがついた新しい送信機RC 2、スマホいらずで次世代O4 HD映像伝送システムで最大1080p/60fpsのライブ映像を伝送することができる。
OSはAndroidベースのようで、操作性もスマホと変わらずヌルヌル動いて非常扱いやすく、画面もキレイ。

DJI RC 2裏

操作スティックも取り外しが可能、送信機の裏に収めることができるので、嵩張らない。
が、細すぎて折れないか心配。
こちらも検索してみるとサードパーティ製のものが色々出ている。

DJI RC 2チャージ1

送信機はドローン本体と比べバッテリー不足の心配はそれほどないとは思うが、一応電力を計測。
9V/3Aなので27W急速充電にも対応している。

DJI RC 2チャージ2

USB-Cで急速充電でなくてもチャージは可能。

続いてアクティベーションやドローンを飛ばす前に必ずやっておかないといけないこと、国土交通省への機体の登録に進みむ。

機体登録とリモートIDのインポート

アクティベーション

DJI製品では毎度お馴染みのアクティベーション、RC 2側でwi-fiにつながっているのでスマホは使わずに登録できる。
電源はボタンを2度押し、2度目を長押しする感じでONになる。

DJI Air 3 アクティベーション中

Care Refresh紐付け

今回はCare Refresh付きで購入したので保証をこの機体と紐づける。

Care Refresh

2年間受けられる保証サービスの内容は、

となっており、ドローン製品となるともはや必須の保証内容になっている。

Care Refreshアクティベーションコード紐付け

うっかりCare Refreshを購入せずに対象のドローン製品を購入した場合は、後からも紐付けは可能だが条件があるので新品購入時にセットで購入した方が安心。

RN 2 ソフトウェアキーボード

Androidベースなので、スマホと同じようにソフトウェアキーボードを使ってシリアルナンバー(製造番号)を入力する。
キーボード裏に入力項目が隠れてしまい、スクロールも下げれない状態で入力するのにいちいちキーボードを下げないといけなかった、、UIをもうちょっと考えて欲しいところ。

シリアルナンバー

シリアルナンバーは箱に記載されてます、この後の登録手続きなどもで頻繁に出てくるためどこかにひかえておいた方が良し。

RN 2スクリーン

アクティベーションから96時間以内に登録しないと初回購入時の条件と見做されず 安全使用特典が受けることができない。

DJI Care Refreshに初めて紐づけされた製品には、安全使用特典が付属されます。 DJI Care Refreshの有効期間中に、製品リフレッシュ交換を1度も利用したことがない場合、特典としてメーカー保証期間が1年間延長されます。

djiストア - DJI Care Refresh (2年版) (DJI Air 3)安全使用特典

ドローン本体とのペアリングも自動で済まされていて、ファームウェアの更新があるので早速アップデートしておく。

ファームウェア更新

まだ飛ばせないがプロペラも装着しておく、驚くほどにかんたん。

プロペラ プロペラ装着

これで終わりではなく、次は国土交通省へこの機体を登録手続きに入ります。

ドローン情報基盤システム2.0

無人航空機登録ポータルサイト - 国土交通省 ※国土交通省 無人航空機登録ポータルサイトより抜粋

2020年の改正航空法に基づいて登録してない無人航空機の飛行は禁止され、2022年6月20日以降、無人航空機を識別するための登録記号を表示して、リモートID機能をドローン本体に備えなければならない登録制度が施行されてます。

現在(2023年11月28日現在)では重量が100g以上の無人航空機が登録制度の適用範囲に入ります。

登録には「ドローン情報基盤システム2.0 (以下DIPS)」から登録手続きを行います。

登録にあたり本人確認の手続きがあるので、ここでマイナンバーカード、マイナポータルを先にインストールされたスマホがあること、また登録には手数料(900円)を納付する必要があるためクレジットカード、が用意できればスピーディに手続きを進めることができます。 (他運転免許証やパスポート、銀行振込にも対応してますが、申請完了まで少し時間がかかってしまうことになります)

こちらの動画が参考になります。

マイナポータルがインストールされたスマホからブラウザで、ドローン情報基盤システム2.0にアクセスし、ログイン、アカウントがなければアカウント作成をします。

ドローン情報基盤システム2.0 トップ

ログイン出来たら、[無人航空機の登録申請へ]ボタンから申請画面に移り[新規登録]、を選びstepごとに入力フォーム画面を進んでいきます。

ドローン情報基盤システム2.0 無人航空機の登録申請 新規登録

  1. 本人確認方法選択
  2. 所有者情報入力 (ログイン情報と同じであればが既に入力されている)
  3. 機体情報入力
  4. 使用者情報入力
  5. 入力情報確認
  6. 手続き完了

DJI Air 3

機体情報入力で「リモートID有無」はあり(内臓型)を選択(DJI Air 3)

ドローン情報基盤システム2.0 無人航空機の登録申請 登録完了

登録が済めば手数料納付の連絡が届く。

ドローン情報基盤システム2.0 無人航空機の登録申請 手数料納付

手数料納付後は無人航空機登録申請メインメニューの[申請状況確認/取下げ/支払い]から状況を確認できます。
マイナンバーポータルで本人確認、手数料はクレジットカード支払いであれば、22時ごろの作業であっても3分ほどで手続きが完了しました。

ドローン情報基盤システム2.0 無人航空機の登録申請 申請状況確認

続いてはリモートIDのインポートです、こちらは送信機RC 2から行います。

設定画面の[安全]から「無人航空機システム リモートID」を選択。

無人航空機システム リモートID
DJI Air 3

RC 2の画面から先ほどのDIPSの画面が表れ「情報連携確認」と出てくるので、ログインする。

RC 2からDIPS登録
DJI Air 3

インポートしました、とでればOK。

インポートOK

設定画面もインポート済みになっています。

設定画面インポート済み

ドローン本体にも製造番号を表記しておきます。
25kg未満であれば縦3mm以上の大きさで表記する必要があります。
テプラやインクジェットプリンターを使うならフリーカットシール紙など使っても良いかもしれません。
(もう少し小さくてもよかった💦)

本体製造番号表記

登録などは以上となりますが、飛行に関してはさまざまな条件が設けられているのと、規制も変化していくのでルールを守りながら楽しんでいきたいと思います。

飛ばせる場所や制限

日本ではこれまでドローンに関しては民間資格が存在していたようですが、2022年12月5日より国家資格である「無人航空機の操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)」が開始されたようです。
「技能証明」として一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士に区分されているようですが、目視内の飛行が前提で、趣味の範囲で飛行する場合であれば必ずしも国家資格を取得してなくてもできます。

飛行禁止空域

  1. 空港等の周辺(進路表面や管轄圏)空域
  2. 高さ150m以上の空域
  3. 人口集中地区(DID地区)の上空
  4. 緊急用務空域

1.2.の空域については規制範囲の確認と、空港管理者または関係管轄機関への連絡をするようにする。
1.2.3.の空域は、国土交通省に許可・承認を受けることで飛行が可能。

飛行方法

  1. 夜間(日の出前・日の入り後)の飛行の禁止
  2. 機体が目視確認できない範囲での飛行禁止
  3. 第三者または第三者の物件から30m未満の距離での飛行禁止
  4. 祭礼、縁日など多数の人が集まるイベント上空での飛行禁止
  5. 毒物、爆発物などの危険物輸送目的での飛行禁止
  6. 機体からモノを投下する飛行の禁止

飛行方法については、国土交通省に許可・承認を受けることで飛行が可能。

ということで、民間資格や国家資格を持っているとこの辺りの許可・承認を受けることができやすく(可能性が上がる)というように認識してます。
(レベル4のような飛行形態になると一等無人航空機操縦士(一等資格)が必須)

以上の飛行空域と飛行方法を守って、且つ人に迷惑をかけなければフライトはできるってことですね。

ただ都内在住の小生にとってDID地区(人口集中地区)ではないところまで移動するか、ドローン飛行場など予約する必要がありそう。

DID地区
(sorapassで確認してみると都内はほとんどDID地区にあたる)

国土交通省への申請不要、無許可で飛行できる場所は

違反はしたくはないので、正々堂々と飛ばせるところは、、と調べてみると。

屋内
人口集中地区や空港や国の重要施設の近くであっても「屋内」であれば国土交通省への申請は不要。
自宅、体育館、フットサルコートなど航空法の対象外となり飛行が可能。

河川敷
第三者の私有地かつ人口集中地区ではなく、空港や国の重要施設などと 10km以上離れば申請なしで飛行可能。
河川敷が自分のフライト練習には現実的かな。

ドローン飛行場
都内でも調べてみると屋内タイプの練習場が検索でもヒットする。
ただ1h20,000円〜など、料金設定も安くはないので、フライトの熟練度が上がったらトライしてみたいと思う。


ということで初フライトは河川敷で行うことに。
FPV ゴーグルをつけてのフライトも少し気になるが、しばらくは目視内のフライト練習に止める。。

初フライト

フライトできそうな河川敷を探しテストフライトをする。
4K 60fps, ss: 1/120, color: 10-bit D-Log M(LUT当て), ISO:autoの設定でND64フィルターを着用する。

NEEWER ND & CPL フィルターセット

プロペラ音がどれほどの大きさかは初ドローンのため比べ用が無いのだが、静かな方だと思う。
DJI osmo pocket 3とSONY PCM-D10で録ってます。
フライトモードは基本ノーマルモード。
24mmと70mm、そして70mmからさらにx9までのデジタルズームも試しています。

晴天で風も穏やかだったため天候は好条件でテストできていると思う。
画質についても解像間もあり思っていたよりもしっかり映ってくれる印象。
ジンバルの制度にしてもよくピタって止めてくれてるなと感心(飛びながらポジションが停止状態であってもドローン本体はかなりブレながらバランスをとっているが、肝心の画はしっかりジンバルがブレをなくしてくれている、、さすがDJI。) 障害物もしっかり検知してくれて初めてでも恐れずに操作できる。

操作に関してはやはり練習が必要そう、、撮影の目線のことまでまだ頭が回らない、、1つ1つの操作もまだ加減がわからず無駄な動きも多い。
また大して離れてなくても目視内に収めるのもかなり大変、RC 2の鮮明な映像があるとはいえ、これもなかなか難しい。
そしてどうしてもドローンを高く上げていくと体がすくむ感じというか、、これは高所恐怖症が関係しているのか、まだドローンを信じることができないのか、保証があるとは言え機体がどこかに紛失しないかという恐れからなのか、、初フライトでいきなり壁を感じた。
(テストフライト中電波干渉を起こしRC 2からとの通信が途切れることはあったが、強制的にHOME returnしたので全く問題はなかった)

動画自体の映像には満足していて、中望遠70mmの画質もそんなに悪くはなく、デジタルズームにしても十分に使える画質だったと思う。
だが絞り固定はどうにかならないか、、都度NDフィルターを付け替えれなければならなく、露出をシャッタースピードを固定するとなると、ISOでしか調節できない。。
またスチールの写真の画質だけど、センサーが小さいせいかRAW画像であってもピンチインしてピクセルの粒をみてみると、やはり一眼などのフルサイズセンサーから出される画像と比べる雲泥の差がある(ここは比べるところではないが)。
動画用につけているNDフィルターがスチールカメラのシャッタースピードからだと暗すぎるので、この辺りも絞り固定の融通の効かなさが目立ってくる。

静止画

静止画1

静止画2

静止画3

70mm

静止画4

24mm

静止画5

静止画6

70mm

静止画7

24mm

静止画8

panorama

静止画9

panorama

静止画10

LRFファイルと分割サイズ

これもDJIならお馴染みのLRFファイル、アプリの編集データ、必要なければ削除する。
動画フォーマットMP4 (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265)、H.264/H.265:150 Mbpsは3.76GBまでの.mp4ファイルに分割される。
osmo pocket 3で16GBだったのでもうちょっと頑張れなかったものか。。

接触プロペラ破損

プロペラ破損

スポーツモード(接近センサーを無効にしドローン本体が操作に対して俊敏に反応するようになる)で調子乗っていたら木々に掠り簡単にプロペラは破損しました。
本体には何も影響はなかったが、プロペラのストックこんなに必要ないかと思っていたのが、初日で使ってしまうことに、、気をつけます。

初フライト後

まだ飛行時間は10時間にも達成してないので、まだまだこれから。
しばらくは楽しいので、練習できるところがごく限られている、持ち運びに嵩張る(他に持ち込みを諦めなければならないものが出てくる)などの理由で使わずに眠ってしまう心配はなさそう。
まだまだ操作していると他人の目が気になったりすることもあるが、ルールは守りながらドローンにしか撮れない映像や写真というのを考えながら練習していきたい。