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Peak Designの三脚TRAVEL TRIPODが届いたので、Manfrotto befree advancedと比べてみた

  category:camera

Travel Tripod by Peak Design

Travel Tripod

去年の7月にKickStarterのプロジェクト『Travel Tripod by Peak Design』を見て一眼でこのプロジェクトの魅力に惹かれて初クラウドファンディングにプレッジ(支援)して、先日やっと届いて無事に受け取ることができたPeak Designの三脚。

今まで同じくトラベル三脚で使っていたManfrotto befree advancedと比べてみて良い点、悪い点など個人的に感じたことを書いていきます。

スペック

pd Travel Tripodはカーボン製、befree advancedはアルミ製となるのでManfrottoが多少不利になるかもしれませんが、両方のスペックをみたいと思います。

Peak Design
TRAVEL TRIPOD
Manfrotto
befree advanced
素材 カーボン アルミ
重量 1.27kg 1.49kg
耐荷重 9.1kg 8kg
格納高 38.7cm 40cm
全伸高
(センターポール
伸ばした状態)
152.4cm 150cm
全伸高
(センターポール
伸ばさない状態)
130.2cm 127cm
最低高 14cm 40cm
雲台 自由雲台(アルカスイス互換)
プレート STANDARD PLATE 200PL PRO
脚ロックタイプ レバーロック ツイストロック
段数 5段 4段
価格 ¥66,900
(アルミ製¥39,000)
¥30,254
(カーボン製¥46,200)

どちらも旅行用とはいえ、一眼レフカメラ + 望遠カメラの組み合わせでも十分に対応しているスペックです。

そして、アルカスイス互換の自由雲台(ボール雲台)であるのも共通です。

異なるスペックなのは、脚のロックタイプと段数、形状、最低高も大きく違います。

スペックだけで見ると、TRAVEL TRIPODが後発だけに優秀に見えます。

カーボン製とアルミ製なので、値段に大きな開きが出ていますが、peak designの方が高めの値段設定です、、KickStarter$509(¥56,000位…)でバックしてます。

(*価格は2020年2月8日現在、メーカーサイトから購入できる価格を記載しております。)

特徴

トラベル三脚としての性能は十分ですが、Peak Design Travel Tripodの特徴はその見た目とコンパクトさにつきます。

Travel Tripodとbefree advanced

2つを比べてみても一目瞭然、Peak Designの方は隙間なくギリギリまで収縮してます。
(befreeのセンターポールが伸びきって、脚が逆さに折れて収縮するアイデアも、当時は斬新でした)

斬新なデザインを考案

それを可能にしたのが、脚を円形ではなく五角形にしたことのようです。
昔から三脚の脚といえば円形、強度も出てロック構造も作りやすいというのが理由みたいです。

EVERYDAY BACKPACKにTravel Tripod

EVERYDAY BACKPACKにも難なく収まります。

比べて使用してみる

2つを並べる

外に出て実際に使ってみる。

全伸高

ロックの段数分Peak designが2.4cm高いスペック、、わずかの差だが安定感でいうとbefree advancedに軍配が上がる印象、後ほど詳しく。

EVERYDAY BACKPACKにTravel Tripod 伸ばした状態

雲台

どちらも自由雲台でアルカスイス互換のプレートだが、どちらも一緒に使うとなるとDUAL PLATEなんかが必要。

Travel Tripod 雲台

丸型水準器がついているが、見辛くカメラボディ側で調整します。

befree advanced 雲台

どちらもロックもワンタッチで使い勝手は良好。
しかしpeak designの自分にとっての弱点を発見。

Travel Tripod ボール雲台

peak design側のボール雲台、三脚座のないレンズの場合は縦構図時は直接ボディごと90°傾ける事になるが、右倒しに傾けようとするとボールを覆う雲台のでっぱりとセンターポールが干渉し、倒し切ることができない。
カメラ向きとこのでっぱりは自由が効かないので、解決策としてはプレートを横にしてロックするとか?(多分やらない)

よって左倒しでないと完全に傾けることができない。

長玉なら三脚座側で対処できるが、、少し気になる。

ロック機構

5段レバーロック、4段ツイストロックでスペック面でだいぶ異なるポイント。

Travel Tripod ロック機構

Travel Tripodがコンパクトに収まることができるキーポイント、、ロック解除も一変にでき動きもスムーズ、がちょいと安定性は無理があるかも。

特に伸ばし切った一番最後のロック解除で伸びるあしが細すぎる、少ししなります。

なので最後まで伸ばして使うのはあまり実用的ではなさそう。

Canon EOS Rシステムを乗せた状態

ミラーレスとRFマウントのレンズでだいぶ軽量化されたシステムではあるが、三脚を伸ばし切った状態で大三元レンズなど乗せて絞ってシャッターをきると微妙にぶれている。。

befree advanced 雲台

ツイストロックでも手のひらで全て回してあげれば一気にロック解除もできない事はない。
慣れは必要だけど、安定感はトラベル三脚でも信頼できるレベル。

異常が使ってみた第一印象。

メンテナンス

付属の2タイプの六角レンチだけでユーザー自身で全パーツをバラバラにする頃もできるのはすごい。。

プレートにも使う六角レンチはこんな感じで足に忍ばせておくことができる、、がちょっとの衝撃で取れたりするので無くしそうw

六角レンチを忍ばす

またどこかの動画で、このカーボン柄はプリントであるようなので、ぶつけたりすると柄が取れたりするみたいです。

細かなギミック

他にも少し嬉しい細かいギミックが仕込まれています。

荷物フック

センターポール末端のフック

センターポールの末端にこのようなフックが備わってます。

フックに荷物をかけた状態

こんな感じで軽い荷物であれば地べたにおくことなくかけておくことができる、、地味に嬉しい、便利。

重さが加わることで重心も安定するかも?

スマホホルダー

フックを外すとセンターポールの中からスマホホルダーが出てくる。

スマホホルダー

雲台にマウントすることでスマホホルダーとしても使える。。
動画とったりするときに便利かも。

他にも、、

なども。

使ってみた感想

待ちに待って、忘れた頃に急に届いたpeak design Travel Tripod。

アイデアに溢れ好感のもてるプロダクトデザイン、所有欲も満たしてくれ良いものではあったが、使ってみると意外に不満点やなんかが出てきました。

カーボンではなく、アルミでも十分良かったという印象、Manfrotto befree advancedも良いトラベル三脚ではあったので値段ほどの有意さみたいなものはまだ感じれなかった、、もっと安価にしても良かったのでは。。

ver.2 が出る頃にはもっとあっと驚くギミックが追加されるのか、、現状でほぼ完成されている状態なのか、、不満が解消されるかは分かりませんが、ユーザーのこっを反映した次期ver.から使ってみるでも十分かも、、という印象です。